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独裁者の墓碑銘 Epitaph on a tyrant :W.H.オーデン |
W.H.オーデンの詩「独裁者の墓碑銘」Epitaph on a tyrant(壺齋散人訳) この男が求めたのはある種の完璧さ 彼が作った詩は誰にもわかりやすかった 人間の愚かさを知り尽くしていた彼は 陸軍と海軍とに大きな関心を払っていた 彼が笑うと取り巻きの連中は追従笑いをし 彼がわめくと小さな子どもたちが野垂れ死にをした オーデンが言及している独裁者が誰なのか、いろいろな見方がある。だがこの詩を書いた時期、西洋には、ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、フランコといった独裁者たちが輩出していた。彼らは意外なことに、それぞれの国で大成功を収める。なぜそうなるのか、オーデンは何度も問うてみたが、そう簡単には答えは見つからなかった。 |
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Epitaph on a tyrant By W.H.Auden Perfection, of a kind, was what he was after And the poetry he invented was easy to understand; He knew human folly like the back of his hand, And was greatly interested in armies and fleets; When he laughed, respectable senators burst with laughter, And when he cried the little children died in the streets. |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007-2011 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |