English Poetry and Literature
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オジマンディアス OZYMANDIAS


オジマンディアス:パーシー・シェリー

  古代の国エジプトから来た旅人はいう
  胴体のない巨大な石の足が二本
  砂漠の中に立っている その近くには
  半ば砂にうずもれた首がころがり

  顔をしかめ 唇をゆがめ 高慢に嘲笑している
  これを彫った彫師たちにはよく見えていたのだ
  それらの表情は命のない石に刻み込まれ
  本人が滅びた後も生き続けているのだ

  台座には記されている
  「我が名はオジマンディアス 王の中の王
  全能の神よ我が業をみよ そして絶望せよ」

  ほかには何も残っていない 
  この巨大な遺跡のまわりには
  果てしない砂漠が広がっているだけだ


1817年の作。オジマンディアスとは古代エジプトのファラオ・ラムセス大王の別名である。シェリーはこの遺跡を見たことはなかったようだが、エジプト文明のたどった運命には関心を抱いていたようだ。

詩は生前の王の傲慢な表情が、彫師たちによって正確にとらえられ、王が滅びた後でも、石に閉じ込められて今日まで残ったと、その皮肉な運命を物語っている。王の傲慢さは、神に対して「絶望せよ」と呼びかけているところに象徴的に現わされている。

この詩は、19世紀を通じて、シェリーの詩の中でも最も有名なものだった。今日から見れば、シェリーの詩を代表しているとはとてもいえないが、再評価される前のシェリーは、こうしたエキゾチックな作品を書いたマイナーな詩人と見られていたのである。








OZYMANDIAS - Percy.B.Shlley

  I met a traveller from an antique land
  Who said: Two vast and trunkless legs of stone
  Stand in the desert. Near them on the sand,
  Half sunk, a shatter'd visage lies, whose frown

  And wrinkled lip and sneer of cold command
  Tell that its sculptor well those passions read
  Which yet survive, stamp'd on these lifeless things,
  The hand that mock'd them and the heart that fed.

  And on the pedestal these words appear:
  "My name is Ozymandias, king of kings:
  Look on my works, ye mighty, and despair!"

  Nothing beside remains: round the decay
  Of that colossal wreck, boundless and bare,
  The lone and level sands stretch far away.





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