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魂の喜び Soul’s Joy :ジョン・ダン



  魂の喜び いま僕は逝く
  君を残して
  だけれども
  僕は一人で行くわけじゃない
  君も一緒に連れて行くのだ
  僕らの目には
  互いの姿が見えなくなり
  永遠の闇に包まれるとき
  そのとき互いが光に変わる
  悲しみに沈むことなく
  互いの愛を
  信じ続け
  この奇跡をおこさせよう
  消え去るのは僕らではなく肉体なのだと

  悲しみを述べるには及ばない
  言葉は感じうるものに過ぎぬ
  互いに遠く隔てられて
  結びつく至福に恵まれずとも
  魂同士は接吻できる
  おろかなものは脚でしか
  出会う機会をもてないものだが
  僕らの魂は肉体によって
  封じ込まれてはいない
  だから嘆き悲しむには及ばない


永遠の魂は肉体を去った後でも生き続ける。だから自分の肉体が滅んだとしても、自分は愛するものから切り離されるわけではない。むしろ純粋な魂そのものとなって、愛するものの魂と接吻できるのだ。

この詩においては、魂は異常な高みに純化され、肉体とのかかわりを断ち切っても生き続けるという、極端な精神主義に行き着いている。ダンの後期の精神主義との橋渡しをする作品といえよう。








  Soul's joy, now I am gone,
  And you alone,
  -Which cannot be,
  Since I must leave myself with thee,
  And carry thee with me-
  Yet when unto our eyes
  Absence denies
  Each other's sight,
  And makes to us a constant night,
  When others change to light ;
  O give no way to grief,
  But let belief
  Of mutual love
  This wonder to the vulgar prove,
  Our bodies, not we move.

  Let not thy wit beweep
  Words but sense deep ;
  For when we miss
  By distance our hope's joining bliss,
  Even then our souls shall kiss ;
  Fools have no means to meet,
  But by their feet ;
  Why should our clay
  Over our spirits so much sway,
  To tie us to that way?
  O give no way to grief,.






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