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手負いの鹿こそ最も高く飛び上がると(A Wounded deer leaps highest):ディキンソンの詩から |
エミリー・ディキンソンの詩から「手負いの鹿(A Wounded deer leaps highest)」(壺齋散人訳) 手負いの鹿こそ最も高く飛び上がると 猟師が話すのを聞いたことがある それは断末魔の痙攣なのだ それを草むらが静かに受け止めるのだ 砕かれた岩は迸り散る 踏みつけられた鋼は跳ね返る 頬がますます赤くなるのは 熱病に冒された時 陽気を装ってるのは苦しんでるせい そうやって身構えているのだ 誰かに血を見つけられて 傷ついているよと言われないように 傷ついた鹿がもっともはげしく運動することを手掛かりにして、抑圧と反動との逆説的な関係について歌う。 |
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A WOUNDED deer leaps highest, I 've heard the hunter tell; 'T is but the ecstasy of death, And then the brake is still. The smitten rock that gushes, The trampled steel that springs: A cheek is always redder Just where the hectic stings! Mirth is the mail of anguish, In which it caution arm, Lest anybody spy the blood And "You 're hurt" exclaim! |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007-2013 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |