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インド風セレナード The Indian Serenade


インド風セレナード:パーシー・シェリー

  夜の甘いまどろみの中で
  わたしはあなたを夢見ていた
  目覚めると風が吹き渡り
  夜空には星が輝いていた
  あなたの夢から目覚めるや
  わたしの足は自然と動き
  あなたの部屋の窓まで 愛しい人よ 
  わたしを連れて行ったのだ 

  ただよう風は弱まりゆく
  暗く静かな流れとなって
  木犀の香りはほのかに消え入る
  夢の中の思いのように
  ナイチンゲールの訴えは
  胸につまって届かない
  わたしがあなたに 愛しい人よ
  絶え入るように

  わたしを草むらから引き上げておくれ
  わたしは今にも死にそうな思い
  あなたの愛で救っておくれ
  青ざめた唇にキスしておくれ
  わたしの頬は血の気なく冷たい
  心臓は音を立てて高鳴る
  わたしの胸をあなたの胸に押し当て
  つぶれるくらいに抱きしめておくれ


「インド風セレナード」はシェリーのラヴソングの傑作のひとつである。ささげられた相手は、よくわかっていない。

詩には、夢から目覚めたのは夜の野外であり、そこから夢の中の女性を求めて歩いたとある。ロメオとジュリエットの逢引を思い出させるような舞台設定になっている。








THE INDIAN SERENADE : Percy Bysshe Shelly

  ARISE from dreams of thee
  In the first sweet sleep of night,
  When the winds are breathing low,
  And the stars are shining bright.
  I arise from dreams of thee,
  And a spirit in my feet
  Hath led me -- who knows how?
  To thy chamber window, Sweet!

  The wandering airs they faint
  On the dark, the silent stream--
  And the Champak's odours fail
  Like sweet thoughts in a dream;
  The nightingale's complaint,
  It dies upon her heart,
  As I must on thine,
  O beloved as thou art!

  O lift me from the grass!
  I die! I faint! I fail!
  Let thy love in kisses rain
  On my lips and eyelids pale.
  My cheek is cold and white, alas!
  My heart beats loud and fast:
  O press it to thine own again,
  Where it will break at last!





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