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クレージー・ジェーン神を語る Crazy Jane On God:イェイツの詩を読む |
イェイツの詩集「音楽のために」から「クレージー・ジェーン神を語る」Crazy Jane On God(壺齋散人訳) あいつは夜が好きだった 気が向くとやってきて 朝になると去っていった あたしの都合にお構いなく 男たちも入れ替わりやってきた これもみな神様の思し召し 旗が空一杯にはためいて 武装した兵士たちがいく 馬も一緒になっていななく この狭い小道では かつて大きな戦いがなされた これもみな神様の思し召し 兵士たちの目の前には 一軒の家がたっている 誰もすまない廃墟だけれど ドアから天上までいたるところ 突然灯りがともされた これもみな神様の思し召し ジャックはあたしの情夫だった そのあたしは天下の大道 いろんな男が通り過ぎた あたしのからだはうめきもせずに そのたびに歌い続けたんだ これもみな神様の思し召し クレージー・ジェーンが自分の生涯を振り返って歌ったもの。娼婦だった彼女には多くの男が通りすぎたが、その中でジャックだけは特別の男だった。 |
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Crazy Jane On God That lover of a night Came when he would, Went in the dawning light Whether I would or no; Men come, men go; All things remain in God. Banners choke the sky; Men-at-arms tread; Armoured horses neigh Where the great battle was In the narrow pass: All things remain in God. Before their eyes a house That from childhood stood Uninhabited, ruinous, Suddenly lit up From door to top: All things remain in God. I had wild Jack for a lover; Though like a road That men pass over My body makes no moan But sings on: All things remain in God. |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007-2010 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |