English Poetry and Literature |
HOME|ブログ本館|東京を描く|水彩画|ブレイク詩集|フランス文学|西洋哲学 | 万葉集|プロフィール|BBS |
戦いの始まり The Coming Of War: Actaeon:エズラ・パウンド |
エズラ・パウンドの詩集「戦いの始まり」The Coming Of War(壺齋散人訳) レテのイメージ 金色の 淡い光が満ちた 野原 灰色の断崖 その下には 海 花崗岩よりもザラザラとして 騒がしくうごめいている 高い波の形が 神の動きに見える 恐ろしい様相だ すると誰かが叫ぶ これぞアクタイオーン 黄金の臑あてをしたアクタイオーンが 動き回っているのだ それにおびただしい数の人々 沈黙の従者たちも アクタイオーンはギリシャ神話に出てくる不幸なキャラクターだ。50匹の犬を連れて草原を狩りしている最中、女神アルテミスが入浴している姿を見てしまった。怒ったアルテミスはアクタイオーンを鹿の姿に変えてしまったところ、犬たちがその鹿を食い殺してしまう、犬たちは詩かを見たら襲いかかるように訓練されていたからだ。 レテは水のニンフ、パウンドはこの詩の中で、アルテミスの代わりに水のニンフを持ってきたのだが、これらのイメージがなぜ戦いの始まりと結びつくのか、俄にはわからない |
|
![]() |
|
The Coming Of War: Actaeon Ezra Pound An image of Lethe, and the fields Full of faint light but golden, Gray cliffs, and beneath them A sea Harsher than granite, unstill, never ceasing; High forms with the movement of gods, Perilous aspect; And one said: 'This is Actaeon.' Actaeon of golden greaves! Over fair meadows, Over the cool face of that field, Unstill, ever moving Hosts of an ancient people, The silent cortege. |
|
前へ|HOME|パウンド|次へ |
作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007-2011 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |