English Poetry and Literature
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デヴォンのお嬢さん Where be ye going


  どこへ行くの デヴォンのお嬢さん?
  あなたのバスケットに入ってるのは何?
  ぷちっと可愛く 牧場からやってきたあなた
  わたしにクリームを少しわけておくれ

  蜂蜜のお酒も 花も素敵だ
  ミルクで作った甘いお菓子はもっと好きだ
  でもドアの陰でキスするほうがずっといい
  そんな顔をしないでおくれ!

  丘を見るのも 谷間を見るのも
  羊の群れが啼くのも好きだ
  でもヒースの野原に二人でころがり
  抱き合うほうがずっといい!

  あなたのバスケットは草むらに置き
  肩掛けは柳の枝にかけておこう
  そして雛菊の花に囲まれながら
  草を枕にして抱き合おうよ


1818年の春、キーツはデヴォンシャーのタインマスで療養していた弟のトムの面倒を見るために、その地に7週間ほど滞在した。この詩はその折に書かれたものである。トムは母親譲りの結核が進行しており、助かる見込みは殆どなかった。キーツもやがて、同じ病気で倒れるのであるが、この詩にはそうした予感は現れておらず、のびのびとした気持ちが歌われている。








Where Be Ye Going - John Keats.

  Where be ye going, you Devon maid?
  And what have ye there i' the basket?
  Ye tight little fairy, just fresh from the dairy,
  Will ye give me some cream if I ask it?

  I love your meads, and I love your flowers,
  And I love your junkets mainly,
  But 'hind the door, I love kissing more,
  O look not so disdainly!

  I love your hills, and I love your dales,
  And I love your flocks a-bleating;
  But O, on the heather to lie together,
  With both our hearts a-beating!

  I'll put your basket all safe in a nook,
  Your shawl I'll hang up on this willow,
  And we will sigh in the daisy's eye,
  And kiss on a grass-green pillow.





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